vMotion に失敗する
VCSA 6.0(vCenter Server Appliance)からゲストOSを移動させようとすると、エラーが出力され起動できませんでした。
この問題は、Profile-Driven Storage サービスが稼働していない場合に発生するようなので、簡単に復旧出来ると思っていたら大間違いでした。
vCenterにログインしてサービスを起動させる
vCenter で[BASH Shell]と[SSH]を有効化
ダイレクトコンソール ユーザーインターフェース(DCUI) の画面で [F2] を押して、システムのカスタマイズ メニューにアクセスしユーザー名とパスワードを入力します。
[Troubleshooting Mode Options] を選択します。
[BASH Shell]と[SSH]を有効化します。[Enter]キーで有効/無効が切替ります。
コマンドを実行するが失敗する
SSHにてリモート接続し、コマンドを実行するもエラーが出力されサービスを起動することが出来ず。
原因の調査
調査したところ、/usr/lib/vmware-vpx/sps/conf/pbm.properties の情報が正しくないため、VMware vSphere Profile-Driven Storage Service の起動に失敗していました。
本来、/usr/lib/vmware-vpx/sps/conf/pbm.properties は、数十行のエントリで構成されているものが、何故かホスト名が記載された1行のみになっていました。
設定ファイルを修復する
/usr/lib/vmware-vpx/sps/conf/pbm.properties を再作成することにしました。
pbm_server_guid の値を確認します。
ファイルのバックアップを取得します
/usr/lib/vmware-vpx/sps/conf/pbm.properties ファイルのバックアップを取得します
ファイルを書き換えます
/usr/lib/vmware-vpx/sps/conf/pbm.properties ファイルを書き換えます。
※[pbm_server_guid] の項目には確認した GUID を入力します。
※pbm.http.port や pbm.https.port を変更している場合、適切な値に変更します。
・pbm.http.port の値は /etc/vmware/install-defaults/sps.int.pbmhttp
・pbm.https.port の値は /etc/vmware/install-defaults/sps.int.pbmhttps
サービスの起動
Profile driven storage サービスの起動を実施します
無事にサービスが起動し vMotion が実行出来るようになりました。