PCのAdGuardを利用すると大満足です。広告ブロックが優秀すぎて文句のつけようがない。そうなるとスマホでもAdGuardが利用したいと思うのが当たり前。スマホの場合は設定を正しく行わないと広告ブロックが正しく動作しませんので、まとめてみたいと思います。
- iPhone で AdGuard を有効にする方法が知りたい
- Safari 以外でも広告ブロックしたい
- YouTubeで広告ブロックしたい!
AdGuradを使い続けている私が、これから使って見ようかなと思っている人へ疑問を解決します。
関連記事 iPhone版 AdGuardでSafari外で広告ブロックの設定方法
システムワイドブロックを有効にする方法
システムワイドブロックとは
システムワイドブロックとは、Safariブラウザ以外、つまり他のアプリやブラウザで、ネットワークレベルで広告やトラッカー(個人情報追跡ソフト)をブロックすることです。
AdGuard 以外の広告ブロッカーは、Safari以外で広告ブロックをできません。AdGuardは対応していますが、少し設定が必要なのでご注意ください。
設定とは言っても、機能を有効にするだけです。
AdGuardを使ってシステムワイドブロックを行うには2つの設定項目があります。どちらの手順も設定をON/OFFするだけなので簡単です。
- AdGuard DNSを有効にする(DNS通信の保護)
- DNSフィルタを使う
効果はどちらも近いものになりますが全く別の技術を利用していますので、3種類の使い方が選べます。
- AdGuard DNSを有効にする(方法①)
- DNSフィルタを有効にする(方法②)
- どちらも設定する(方法①+方法②)
選択肢は増えますが、2つの設定を有効化させた方が精度が上がりますので、あえてどちらかに設定するメリットはありません。
システムワイドブロックのメリット
システムワイドブロックを有効化すると、DNS通信が保護され、DNSフィルタを追加することが簡単にできます。
DNSフィルタは広告の幅広いリストが含まれているので、有効にするだけでSafariだけでなく、他のブラウザやサードパーティのアプリでも、広告をブロックすることができます。
さらに、システムワイド保護により、ウェブ解析会社からの個人情報追跡をブロックすることができます。
スマホの広告ブロックは限界がある
スマホでは広告ブロックに限界があります。とくにiPhoneは制限が大きいので広告を防げない場合があります。
Youtubeアプリが典型的なものです。ブラウザで表示させた場合は動画内で挟まれた広告は全てブロックされますが、Youtubeアプリの場合は、広告をブロックすることができません。
手順1「高度な設定モード」をオンにする
高度な設定モードの有効化
「高度な設定モード」は基本的に詳しいユーザー向けの設定を表示するモードです。しかし、Safari以外のアプリで広告等をブロックするには、オンにすることが必須になります。
細かな設定は不要なので不安になる必要はありません。「高度な設定モード」をONにしましょう。
AdGuard iOSアプリ → 設定 → 一般設定 → 高度な設定モードをオン
これで設定が完了です。
詳細設定の確認
高度な設定モードは詳しいユーザー向けの設定です。Safari外の広告ブロック(システムワイドブロック)するために利用する場合は、必要ない機能は無効化させておきます。
トラブルを未然に防ぐためには重要です。
有効化されている項目があれば、インターネット接続が切断されたり、プライバシーやセキュリティが損なわれたりするものもありますので注意が必要です。
手順2 AdGuard DNSを有効にする
AdGuard DNS を有効にする方法は、アプリ内の設定をON/OFFするだけで面倒臭い設定がありません。
設定がある場所を忘れてもアプリ内の画面を、なんとなく探していれば見つかります。
メンテナンスは AdGuard の管理者が勝手に行なってくれるのでユーザーは設定をONにするだけで最新の状態が保たれます。
AdGuard DNS の説明
一応、技術的なことも解説しておきます。
AdGuard DNS とは、AdGuardが提供しているDNSサービスのことです。この機能を有効にするとスマホのネットワーク設定が切り替わります。
利用するDNSが変更されることで、広告ブロックが有効になる仕組みです。設定が書き換えられると聞くと「怪しさ」を感じてしまうかもしれません。でも大丈夫!
DNS先を変更するだけなので情報漏洩などは起こりません。むしろセキュリティレベルが1段階上がるので安心して利用することができます。
しかも利用するDNSを選択できるので、目的に応じて変更することもできます。
システムワイドブロックを可能にする機能はAdGuardアプリ内の「DNS通信を保護」になります。この機能を有効にすると、AdGuard DNS を利用するようになり、Safari以外で広告ブロックが有効化されます。
AdGuard DNS の設定手順
DNS通信を保護を利用するには次の手順です。
AdGuard iOSアプリ → 設定 → DNS通信を保護 → スイッチをオン
AdGuard DNS の種類
ON/OFFのスイッチボタンではなく、「DNS通信を保護」と記載された文字をタップすると詳細画面が表示されます。
そうするとAdGuard DNS として登録できるDNSが表示されます。
- システム・デフォルト
- AdGuard DNS
- AdGuard DNS ファミリープロテクション
- AdGuard DNS(フィルタリングなし)
- Google DNS
- Cloudflare DNS
- Cloudflare セキュア DNS
- Cloudflare ファミリーDNS
- Cisco OpenDNS
- Cisco OpenDNSファミリーシールド搭載
- Quad9
10種類のDNSサーバーを選択できるようになっています。「AdGuard DNS」を選んでおけば問題はありません。
10種類もあると違いって何よ?って思いますので簡単に説明します。この中からさらにグルーピングすると2種類になります。
- 普通のDNS
- 付加価値が付いたDNS
普通のDNS
普通のDNSとは運営元が違うだけで一般的なDNSです。どこを選んでも利用者は同じ結果を得ることになります。
- システム・デフォルト
- AdGuard DNS(フィルタリングなし)
- Google DNS
- Cloudflare DNS
- Cloudflare セキュア DNS
- Cisco OpenDNS
- Quad9
AdGuardアプリを利用しない場合と同じ結果になるので、わざわざ選択する意味はありません。
付加価値が付いたDNS
付加価値が付いたDNSは、運営元が考える付加価値を付加して提供しているDNSです。利用者は様々なメリットを享受することができます。
- AdGuard DNS
- AdGuard DNS ファミリープロテクション
- Cloudflare ファミリーDNS
- Cisco OpenDNSファミリーシールド搭載
AdGuard DNS は広告ブロック付きのDNSです。広告表示に関わる問合せが来ると、画面に広告表示されないように処理してくれます。
ファミリー○○と付いているDNS(AdGuard DNS ファミリープロテクション、Cloudflare ファミリーDNS、Cisco Open DNSファミリーシールド搭載)は、セーフサーチ機能が付加されます。
セーフサーチとは成人向けのページや、露骨な表現するサイト表示を除外することができるので、教育現場や家庭においては、子供が不適切なサイトへアクセスすることを防止してくれます。
精度は100%ではありませんが納得できるレベルのものです。各社によって精度や品質はバラバラなので試してみるのが一番です。
あとがき
AdGuardでは、AdGuard DNS と DNSフィルタの2つの仕組みを利用して広告ブロックを有効化します。2つの技術を利用することで広告ブロックの精度をあげています。
ただし、スマホの場合は限界があるので広告ブロックできない場合もあります。
ユーザーは設定を有効にするだけなので使い勝手がよいです。メンテナンスはAdGuard管理者が実施してくれるので最新の状態が保たれています。