この疑問に回答します。
1Password はサブスクリプションの製品ですが、こっそりと買い切り版で製品を購入することができます。ただ、メリットよりもデメリットの方が目立つと思います。安いから買い切り版と考えていると損をします。
また、最新バージョンのアプリでは、買い切り版(スタンドアロン)を購入することができません。買い切り版(スタンドアロン)は旧バージョンを利用することになります。
パスワード管理アプリ「1Password(ワンパスワード)」とは
パスワード管理アプリ「1Password」は、パスワードを一元管理するためのアプリです。
1Passwordアプリのパスワードを1個覚えておけば、Gmail、Apple ID、Amazon、楽天など利用している全てのパスワードを管理してくれます。実際にサイトにログインする時はアプリが自動補完してくれるので1クリックするだけサイトにログインできます。どんなパスワード文字列になっているか気にする必要が全くありません。
サブスクリプション版の購入方法
サブスクリプション版の詳細を解説しています。最新版の1Passwordアプリは、データをクラウド上で保存され安全に管理されるようになりました。
関連記事 1Password(ワンパスワード)とは?使い方の基本ガイド
新規で 1Password を利用しようと考えている方は、サブスクリプション版の利用をお勧めします。
買い切り(スタンドアロン)版の購入方法
買い切り(スタンドアロン)版の詳細を解説しています。買い切り版は旧バージョンを利用することになります。
関連記事 1Password 買い切り版の購入方法・インストールの手順【Windows・Mac】
買い切り(スタンドアロン)版は、サポート打ち切りのリスクがありますのでご注意ください。
買い切り版とサブスクリプション版の違いは?
1Passwordは、2種類のライセンス形態でサービス提供がされていますが、提供されているアプリは1つです。
- 買い切り版(スタンドアロン版)
- サブスクリプション版
1Passwordはライセンスによりアプリの挙動が変わる仕組みになっています。つまり、アプリには違いはありません。
主要な機能の比較(スタンドアロンとサブスクリプション)
買い切り(スタンドアロン)とサブスクリプションの主要な違いについて説明します。
買い切り(スタンドアロン) | サブスクリプション |
---|---|
費用 | |
購入時のみ | 月額 or 年払い |
アプリ | |
同じ | |
パスワード保管 | |
ローカル | クラウド |
インストール台数 | |
制限なし | |
データ更新 | |
制限あり | 制限なし |
メジャーバージョンアップ | |
なし | あり |
費用
買い切り版は64.99ドル、サブスクリプション版は2.99ドル/月です。サブスクリプション版を月額払いすると約2年で買い切り版と同じ価格になる価格設定になっています。
サブスクリプション版には、年額払い(複数年払い)があるので、さらに長くなります。
- 購入時
- 月額払い
- 年額払い
- 複数年払い(3年)
2年を過ぎると、あとはサブスクリプション版が損をするように思うかもしれませんが、そうではありまません。2年経過する頃には、新機能を盛り込んだバージョンが提供されているはずです。
買い切り(スタンドアロン)版はバージョンアップができませんが、サブスクリプション版はバージョンアップにより便利な新機能を制限なく利用することができます。
パスワード保管
買い切り版(スタンドアロン)とサブスクリプション版の違いは、パスワード保管方法が異なります。
- ローカル保存
- クラウド保存
買い切り版(スタンドアロン)はデータをローカルにのみ保存し、サブスクリプション版はデータをクラウド上に保存します。
Dropbox、iCloud、Google Driveなどクラウドストレージにデータをを利用することで買い切り版(スタンドアロン)も複数端末(パソコン・スマホ など)で利用が可能です。
関連記事 1PasswordをDropbox同期で複数端末に利用する方法【買い切り(スタンドアロン)】
ただし、データの同期は、クラウドストレージの機能で実施するので不整合が発生することがあります。
買い切り版(スタンドアロン)はローカル保存なので、データ消失を防ぐためバックアップは必須です。サブスクリプション版はクラウド保存なのでバックアップなんて考える必要がありません。
買い切り版(スタンドアロン)はパスワード保管庫はローカル保存です。ちゃんと保存した場所を覚えていないと、利用を開始して数年後にPC交換で「あれ?どこだっけ?」とならないようにしなくてはなりません。
インストール台数
買い切り版(スタンドアロン)とサブスクリプション版ともインストール台数に制限はありません。
- 無制限
- 無制限
買い切り版ライセンスの場合は、パスワードの保管場所をクラウドストレージ(Dropbox、iCloud、Google Drive など)に設定すると、どの端末からでも同じデータの利用が可能です。ただし、所有しているライセンスにより制限をうけます。
データ更新
買い切り版(スタンドアロン)は、Windows用、Mac用のようにOS毎にライセンスが発行されます。同じOSであれば複数端末にライセンスを適応できるのでデータ更新をすることができます。
異なるOSだとライセンスが未発行なので、読み込み専用で1Passwordアプリが動作します。
- 一部に制限あり
- 制限なし
サブスクリプション版は制限がありませんので分かりやすいのですが、買い切り版には一部に制限があります。利用環境をご確認ください。
- Windows と Windows
- Mac と Mac
- Windows と Mac
- Windows と モバイル(Apple iOS、Android)
もし、複数の異なるOSを利用するのであれば、OSの数だけ買い切り(スタンドアロン)ライセンスが必要です。
- Windows と Mac
- Windows と モバイル(iOS,Android)
- Mac と モバイル(iOS,Android)
買い切り(スタンドアロン)ライセンスが2個必要になりますが、サブスクリプション版であれば購入するライセンスは1個で済みます。
安く済ませようと思って、買い切り(スタンドアロン)を買ったら逆に高くなった。ってことになってしまいます。
バージョンアップ
買い切り版はライセンス購入した時のメジャーバージョンのままです。マイナーバージョンの更新は可能です。サブスクリプション版はメジャーバージョンが更新されたら、すぐにバージョンアップが可能です。
- マイナー
- マイナー
- メジャー
最新版は「1Password 8」です。2021年~2022年にかけて「1Password 7」から「1Password 8」にメジャーバージョンアップが実施されました。
今、買い切り版ライセンスを購入したいと思っても最新の「1Password 8」は提供されていません。よって1世代前の旧バージョン「1Password 7」を利用するしかありません。
関連記事 パスワード管理アプリ「1Password 8 for Windows」が正式リリース
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アプリのサポート期間は有限なので、旧バージョンはサポート切れになっていきます。
サブスクリプション版の場合は、有効期間内は最新のバージョンを利用することができます。
細部の機能の比較(買い切りとサブスク)
つぎは、買い切り(スタンドアロン)とサブスクリプションの詳細な機能の違いについて説明します。
買い切り(スタンドアロン) | サブスクリプション |
---|---|
カテゴリー | |
4種 ログイン、セキュアノート、クレジットカード、個人情報 | 7種 ログイン、セキュアノート、クレジットカード、個人情報、パスワード、銀行口座、無線ルータ |
バックアップ | |
ローカル 最大で毎日30件、毎月24件 | クラウド N/A |
ブラウザ版(プラグイン) | |
1Password(クラシック) 保管庫(ローカル、クラウド) | 1Password X 保管庫(クラウド) |
カテゴリー(種別)
1Passwordはパスワード管理だけではなく、気密性の高い情報を登録することができます。
買い切り版とサブスクリプション版では、提供されるカテゴリー数が異なっています。
- ログイン
- セキュアノート
- クレジットカード
- 個人情報
- ログイン
- セキュアノート
- クレジットカード
- 個人情報
- パスワード
- 銀行口座
- 無線ルータ
各カテゴリは登録に最適な項目が提供されています。
クレジットカードと銀行口座であれば、次のような感じです。
- 所有者氏名
- 種類(Visa、Master など)
- 番号
- 認証コード
- 有効期限
- 銀行名
- 口座名義
- 種類(普通、当座 など)
- 銀行支店コード
- 口座番号
- 暗証番号
カテゴリーに適した項目があるので便利です。
バックアップ
買い切り版ように提供された機能です。買い切り版はパスワード保管庫がローカル保存です。消失、不整合が発生しないように、ローカルのディスクに定期的に保存されます。
- ローカル保存
- 消失の可能性あり
- 考える必要なし
- 消失の可能性なし
ローカルディスクの保存場所を変更できません。
もし、PCが壊れたら使っているパスワード保管庫、バックアップデータともデータは消失します。
ブラウザ版 1Passowrd(プラグイン)
1Passwordのブラウザの拡張機能(プラグイン)は2種類が提供されています(ベータを含めると3種類)。出来ること・出来ないことの違いは若干ありますが、ほぼ同じと考えてください。
- 1Password(クラシック)
- 1Password(クラシック)
- 1Password X
関連記事 「1Password」と「1Password X」の違いは?どっちを使う?Chrome拡張機能
1Password(クラシック)は、買い切り(スタンドアロン)版のため拡張機能です。
サブスクリプション版であれば、1Password(クラシック)、1Password X のどちらでも利用がかのうですが、サブスクリプション用に作成された 1Password X の利用をおススメします。