- 1Passwordの新機能(Pass!)について知りたい
- 1Passwordアイテムを安全に共有したい
1Passwordユーザーは、1Passwordの未使用ユーザーに対して1Passwordアイテムのすべてを誰とでも安全に共有できるようになりました。
パスワード管理ツール「1Password」に、登録してあるパスワードなどの情報を誰とでも安全に共有できる新機能「Psst!」(Password Secure Sharing Tool)が追加されました。これまでもユーザー同士であれば情報を共有できたが、Psst!は1Passowrdの非ユーザーとも共有できるようになりました。
パスワードをコピーして貼り付ける必要がありません
1Passwordの発表によると、1Passwordの未使用ユーザーとの情報共有は、最も要望の多い機能の1つだったそうです。
1Passwordの調査によると、自宅や職場では、安全でない方法でパスワードやAPIキーなどの秘密を共有しているそうです。
しかも、メール、チャット、ドキュメント、テキストなどの安全ではない手段でログイン情報を共有しているとのことが調査結果で明らかになっています。
- 家族の76%が、パスワードを書き留めたり、チャットやエクセル(スプレッドシート)で共有したりして、安全でない方法でパスワードを共有している。
- 48%の企業が共有ドキュメントまたはエクセルを使用して企業の秘密を保存および管理しています。
- 従業員の59%が電子メールで秘密を共有しています。
「Psst!」を利用することで、1Passwordの非ユーザーにもアクセスできるリンクを生成することで、誰とでもログイン情報を共有することができます。
リンクの有効期限(1回、1時間、7日、14日、30日)を選択、1人が表示したあとにすぐに期限切れにするオプションが用意されています。

また、リンクを知っている全員とログイン情報を共有するか、特定ユーザーだけと共有するのかを選択することができます。特定ユーザーの場合、メールによる本人確認(2要素認証)が必要です。確認された後に安全にアイテムへアクセスすることができます。

共有された1Passwordアイテムの表示
共有アイテムを確認するためユーザーがWebブラウザーでリンクを開くと、1Passwordに登録した情報とまったく同じものが共有アイテムのWebビューが表示されます。

ユーザー名とパスワードを含むアイテムにメモやセキュリティの質問などのフィールドを追加した場合、閲覧者にもフィールドが表示されます。
管理者は共有アイテムを完全に可視化
「Business(ビジネス)」ライセンスユーザーの場合に限られてしまいますが、 管理者または所有者としてアクティビティログを開くと、他のすべてのアカウントアクティビティと一緒に共有アイテムが表示されます。
個々の共有アイテムの[共有の詳細]セクションを開くと、次のように表示されます。
- 共有アイテムの名前
- 誰がアイテムを共有したか(IPアドレスと共に)
- アイテムが共有された日時
- 共有リンクの有効期限が切れたとき
- 各受信者のメールアドレス(特定の人と共有している場合)
- 各受信者が共有アイテムを表示した回数(特定の人と共有されている場合)
- アイテムを表示した受信者のIPアドレス
1Passwordアイテムを誰とでも安全に共有する手順
1Passwordを使用していなくても、1Passwordに保存したパスワードやその他のアイテムのコピーを誰とでも安全に共有できます。
アイテムを共有すると一意のリンクが作成されます。リンクの有効期限と利用可能なユーザーを選択するだけで、簡単に誰とでも安全に情報共有することができます。
アイテムを共有する
アイテムのコピーは、「1Password.com」 または「アプリ(Windows,Mac,iOS,Android,Linux)」で簡単に共有することができます。
1Password.comサイトでアイテムを共有する方法
- 1Password.comにアクセスしサインイン
- 共有したいアイテムを見つけて選択
- [
]アイコンをクリック
- リンクの有効期限と共有相手を選択
- [リンクを取得して共有]をクリック
- [コピー]をクリックしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信

アプリ(Windows)でアイテムを共有する方法
- 1Passwordを開いてロックを解除
- 共有したいアイテムを見つけて選択
- アイテムを右クリックして、[共有]を選択(ブラウザが開く)
- 1Password.comにサインイン
- リンクの有効期限と共有相手を選択
- [リンクを取得して共有]をクリック
- [コピー]をクリックしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信

アプリ(Mac)でアイテムを共有する方法
- 1Passwordを開いてロックを解除
- 共有したいアイテムを見つけて選択
- [
]アイコンをクリック
- リンクの有効期限と共有相手を選択
- [リンクを取得して共有]をクリック
- [コピー]をクリックしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信
アプリ(iOS)でアイテムを共有する方法
- 1Passwordを開いてロックを解除
- 共有するアイテムを見つけて選択し、アイテムの詳細が表示させる
- 下にスクロールして、[共有]をタップ
- リンクの有効期限と共有相手を選択
- [リンクを取得して共有]をタップ
- [コピー]をタップしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信

アプリ(Android)でアイテムを共有する方法
- 1Passwordを開いてロックを解除
- 共有するアイテムを見つけて選択し、アイテムの詳細が表示させる
- タップ 共有を選択
- リンクの有効期限と共有相手を選択します
- [リンクを取得して共有]をタップ
- [コピー]をタップしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信
アプリ(Linux)でアイテムを共有する方法
- 1Passwordを開いてロックを解除
- 共有するアイテムを見つけて選択し、アイテムの詳細が表示させる
- クリック 共有を選択
- リンクの有効期限と共有相手を選択します
- [リンクを取得して共有]をタップ
- [コピー]をクリックしてから、メールやテキストメッセージなどでリンクを送信
共有アイテムを表示する
共有アイテムを表示するには、送信されたリンクをクリックまたはタップして、ブラウザで開きます。
メールアドレスを確認したら、リンクの有効期限が切れるまで共有されていたパスワードやその他のアイテムの詳細を表示してコピーできます。
共有アイテムを管理する
コピーを共有した後でアイテムの詳細を変更するには、アイテムを更新してから新しいリンクを共有します。アイテムを再度共有するまで、変更は共有されません。
1Password Businessを使えば、アイテムの共有を解除することができます。アクティビティログでアイテムを見つけ、その横にあるアイコン()をクリックして、[リンクの削除]をクリックします。
まとめ
1Passwordの未使用ユーザーに対して1Passwordアイテムのすべてを誰とでも安全に共有できるようになりました。「Psst!(Password Secure Sharing Tool)」
Psst!を使うと、誰でもアクセスできるリンクを生成します。ユーザーがリンクを開くと、1Passwordに登録した情報とまったく同じものが共有アイテムが表示されます。